その昔、人形は縄文の「土偶」や、古墳の「埴輪」など祈祷や魔除けの道具、または殉死身代わり品として使われていました。平安時代になって貴族の間で竹と白絹で作られた「天児」(あまがつ)という人形が生まれ、子供の病気や災いの身代わりとして飾ったり、嫁入り道具として、持たせたりしました。立ち雛の元祖とでもいうのかな。

一般の人は「這子」(ほうこ)と呼ばれた抱き人形で簡単なぬいぐるみを作りました。これらは特に室町時代に普及したんですね。

これまでは「ひとがた」「かたしろ」とか、いろいろ言っていましたが「にんぎょう」という呼び名はなく、室町時代の「御湯殿の上の日記」に、「にんぎやう」の語がでてきます。「雛」という言葉も「源氏物語」(宇治十帖)やその他の書籍に出てくるようになります。

江戸時代中期」になって人形の盛んな時期に入り、商品化され「雛市」がたったり、作品の上でも仏師が作るようになり質が向上しました。また、歌舞伎や浮世絵の影響もあり、人形も単なる子供や雛人形の他、美人、若衆のものがでてくるんですね。人形芝居も出てきます。しかし、やっぱり人形はお金持でないと買えないもので、一般の人はやっと昭和戦後になって手に入れることができるようになりました。現在は誰でも人形を手にすることのできる時代です、あなたの家にも幾つかの人形やフィギュアが置いてあるのではないですか。

 

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